長年愛されてきた福沢諭吉の一万円札を筆頭に、千円札と五千円札の合計3種類の紙幣が、2024年から新しいデザインの新札に切り替わります。
新札が出るにあたって、気になるのが新札発行後の旧札の扱いです。
- 新札になれば旧札はどうなるのか?
- 旧紙幣の両替方法や手数料は?
- タンス預金はどうするのがベストなのか?
誰もが気になる点を調べてまとめました。
今使っている旧札の扱いがどうなるのか興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
新札になれば旧札はどうなる?旧紙幣はいつまで使える?
新札が発行された場合、旧札はこれまでと同じように使えるのか気になりますよね?
結論から述べると「新札が発行されても、旧札はこれまで通り使うことが可能 」です。
現在発行されている紙幣はもちろん、今は発行されていない古い紙幣も基本的に全て使えます。
旧紙幣はいつまで使える?使用期限はある?
新紙幣が発行されてもお札に使用期限はなく額面通りの金額で、ずっと使うことができます。
財務省ホームページにも記載されていますが、明治18年に発行された旧壱円券であっても、お金として現在でも使用可能です。
また、日本銀行ホームページでは、
”一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、通用力を失うことはありません。”
とはっきり記載されています。
そのため、現在流通している旧紙幣は2024年以降も新紙幣に交換する必要はなく、そのまま額面通りの金額で今まで通り使うことができます。
旧紙幣がATMや自動販売機等で使えない場面も出てくるかもしれません。
その場合は、お店で使えば問題ないです。
なぜ新紙幣が2024年に発行されるの?理由は?
2024年度上期に発行を予定している1万円、5千円、千円の #新紙幣 が公開されました。紙幣では世界で初めて #3Dホログラム が用いられるなど、さまざまな偽造防止技術が取り入れられています。
写真特集→https://t.co/dVNu78gGHi pic.twitter.com/QsnvkeOB8Z
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) April 14, 2023
日本では20年周期で新紙幣が発行される
日本ではこれまでおよそ20年の周期で新紙幣が発行されてきた歴史 を持っています。
「同じ紙幣をずっと使い続けた方が、コストが低く抑えられて良いのではないか?」と考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、紙幣を発行する上で最も重要なある問題を解決するために、およそ20年周期での新紙幣の発行は必須なのです。
新紙幣が2024年に発行される理由は?
その理由とは「偽造されたお金が出回らないようにするため」です。
同じ紙幣をずっと使い続けていると、偽造した紙幣も作りやすくなります。
市場に偽造紙幣が出回ると、紙幣の信用が落ちて大きな被害を生み出してしまいます。
そのような被害を未然に防ぐため、最先端の偽造対策技術を施した、新紙幣の発行が重要なのです。
また、新紙幣の発行は偽造紙幣対策の他に、経済の活性化も挙げられます。
新しい紙幣が発行されると、それに対応した両替機や自動販売機など多くの機械を製造しなければいけません。
新しい機械の製造には多くの企業が関わるため、市場の活性化を促します。
さらに、古い紙幣を早く使い切ろうとして、個人消費が増えることも期待されます。
2024年の新紙幣に採用される人物
新紙幣 | 旧紙幣 | |
10,000円札 | 渋沢栄一 | 福沢諭吉 |
5,000円札 | 津田梅子 | 樋口一葉 |
10000円札 | 北里柴三郎 | 野口英世 |
渋沢栄一
銀行や保険会社、製紙会社、運輸会社など日本の発展に影響する企業の設立に関与し、「日本の資本主義の父」といわれている人物です。
津田梅子
日本の女子教育に尽力し、津田塾大学の創始者です。
北里柴三郎
近代日本医学の父とも呼ばれ、予防医学の礎を築いた人物です。
旧紙幣から新紙幣へ両替方法は3つ!
ここまで紹介した通り、新紙幣が発行されても旧紙幣は今まで通り問題なくご使用いただけます。
しかし、旧紙幣がそのまま使えると言っても、なるべくなら新しい紙幣に両替して使いたいですよね?
そんな方のために、新紙幣の両替方法として以下の3点をご紹介いたします。
1.銀行窓口で両替
銀行窓口の両替は、多数の旧紙幣をまとめて両替したいときにおすすめの方法です。
銀行窓口に行く手間はありますが、確実に新紙幣へと両替することが可能です。
依頼する銀行や両替する枚数によって手数料が発生します 。
事前に両替手数料について確認しておきましょう。
2.両替機で両替する
両替枚数が少ない場合や銀行員に頼むことなく両替したい方は、銀行に設置されている両替機を用いるのがおすすめです。
こちらも両替の手数料を取られることが多いため、注意が必要です。
3.ATMで一度預け入れし、引出しをする
両替の枚数が少なく、手数料もなるべく取られたくない方は、口座を持つ銀行のATMを活用するのがおすすめです。
銀行等のATMで入金して、その後引き出しをしてみましょう!
銀行設置ATMであれば新札が入っているケースが多く、お金の出し入れで旧紙幣から新紙幣に両替できる可能性が高いです。
ただし、新紙幣発行から数週間は、新紙幣が投入されていない場合があります。
この方法を使う場合は、新紙幣発行からある程度時間が過ぎたタイミングが良いでしょう。
新紙幣が発行された直後に交換したい場合は、銀行の窓口で新紙幣への交換を依頼するのが一番確実です。
たくさん必要な場合は、新札への両替が可能かどうかを電話で確認しておくと良いですね。
旧紙幣/旧札のタンス貯金がバレるのは本当?
税務署は独自のシステムによって、日本国民の資産をある程度把握しています。
旧紙幣のタンス貯金がどのような経緯で入手したお金なのかによって、バレるかバレないかが変わってきます。
例えば、多額の保険金や遺産相続で入手したお金をタンス貯金している場合は、税務署にバレていると考えて間違いないです。
また、税務署は国民の銀行口座を調べることが可能であるため、一度でも銀行口座を経由しているお金だとほぼ100%バレています。
これら以外の手段、例えば競馬(オンラインでの購入を除く)やパチンコで大勝ちをしたお金は、税務署でも把握することができません。
そのため、これらのお金をタンス貯金している場合は、新紙幣発行と関係なくバレることはありません。
ただし、そのお金を一度でも銀行に預けてしまうと、税務署にバレてしまいます。
タンス貯金はどうする?使った方がいい?
多額の旧紙幣でタンス貯金をしている方は、どうすればいいのか悩んでいると思います。
おすすめの使い方は、「生活費として少額で消費していく」です。
早く旧紙幣を使い切りたいからと言って、家や車など高額な買い物をしてしまうと税務署に一発でバレる可能性が高くなります。
逆に生活費程度の少額であれば、税務署にも不審に思われることなく使うことができます。
新紙幣発行から数年間は、旧紙幣を使っても怪しまれることはありません。
しかし、時間が経つごとに旧紙幣の使用が目立ってしまいますので、タンス貯金の旧紙幣は、新札に切り替わったら早めに使い切ることをおすすめします。
まとめ
ここまで紹介してきたように、新紙幣が発行されても旧紙幣は、そのままの額面としてずっと使えるので、お札の扱いに大きな影響を与えることはありません。
しかし、タンス貯金をしている方は、新紙幣発行後の使い道に関して、今のうちからしっかり考えておいた方がいいでしょう。
また、2024年から20年後の2045年辺りには、再度新紙幣の発行が検討されているはずです。
今回の新紙幣発行後にタンス貯金をする場合は、さらに次の新紙幣発行についても、よく考えておく必要があります。
タンス預金は盗難にあう可能性も高いので、おすすはできません。
2024年に新札が発行されても、旧札はこれまで通り使うことが可能なので安心してくださいね。