神社やお寺で引くことができる「おみくじ」。お祈りしながら引くことによって神様から今後の運勢を大吉~大凶で教えてくれるという、日本に古くから伝わるくじの一つです。
初詣に行ったときは、おみくじを必ず引くという方も多いと思います。そんなおみくじですが、引いた後はどう処理するのが正しいのでしょうか?
今回は神社やお寺で引いたおみくじについて以下のことをまとめます。
- おみくじは自宅に持ち帰ってもいいのか?
- おみくじの正しい捨て方は?
- 一度持ち帰ったおみくじはどう処分すればいいのか?
これまでおみくじの処理に困っていた方は、ぜひご覧ください。
おみくじの捨て方は?持ち帰ったおみくじはどう処分すればいい?
おみくじは神社やお寺に結ぶ?持って帰るべき?
おみくじを販売している神社やお寺は、おみくじを結ぶための「おみくじかけ」が用意されていたり、敷地内の木の枝に結んでもOKとしているところが多いです。
引いたおみくじは、これらに結ぶのが決まりで持ち帰るのはNGなのかというと、そういうわけではありません。
神社本庁によると、引いたおみくじはそのまま持って帰っても問題ないとされています。
ただし、おみくじには神仏が宿っていますので、丁寧に扱う必要があります。
また、基本的に凶や大凶など悪い結果が出たおみくじは、悪い運気を持って帰らないという意味を込めて、結ぶことが推奨されています。
おみくじを結ぶ時の方法とマナー
おみくじを結ぶ場合、どのように結ぶのがマナーとして正しいのでしょうか?
結ぶ場所は前述の通り、神社やお寺が指定した場所を選んでください。指定された場所以外におみくじを結ぶ行為は、神社やお寺に対する迷惑行為になってしまいます。
結び方に関してですが、「おみくじはこう結ばなければいけない」といった決まりは一切ありません。
結んだおみくじが解けることがないよう、破れることがないよう注意しながら結んでください。
おみくじを結ぶ理由ですが、おみくじを結んで「神様と自分の縁を結ぶ 」が一番大きな理由として挙げられます。
また、悪い結果が出たおみくじは利き手と逆の手で結ぶと、悪い結果から良い結果へ転じるという意味を込めることができます。
おみくじを持ち帰る時の方法とマナー
大吉など良い結果が出たおみくじは、記念として持って帰りたいものです。
おみくじを持って帰る方法やマナーについてですが、綺麗な状態で持って帰れるのであれば特に難しい手順等は一切ありません。
ただし、持ち帰ったおみくじはそのまま捨てることはできませんので、しっかりと保管しておきましょう。
おみくじの保管方法は?
持ち帰ったおみくじの保管方法ですが、こちらも特に決められたルールは存在しません。
常に持ち歩きたい方はお財布やバッグに入れても大丈夫です。
家で保管したい方は神棚や仏壇など、家の中でも神様やご先祖様がいる場所がおすすめです。
いずれの場合も、おみくじが汚れると失礼に当たりますので、白い紙に包むなどしっかり汚れ対策をして保管してください。
自宅に持ち帰ったおみくじを捨てたい時はどうする?
神社やお寺に結んだ場合と比較して、持ち帰ったおみくじはその後の処分に困りやすいです。
そこで不要になったおみくじの、正しい処分方法についていくつかご紹介いたします。
神社でどんど焼きやお焚き上げをしてもらう
一般的な処分方法として、地域で実施される「どんど焼きに出す」又は「お焚き上げを行う」が挙げられます。
どんど焼きは毎年1月15日の小正月に実施される火祭りで、地域全体で行うお焚き上げの一つです。
お住まいの地域でどんど焼きが実施されている方は、そちらにおみくじを出すのが良いでしょう。
どんど焼きが行われない地域の方は、神社やお寺にお願いしてお焚き上げしてください。ただし、お焚き上げにはそれなりの費用が掛かることが多いため、注意が必要です。
近所の神社やお寺に持ち込む
どんど焼きに出したりお焚き上げをするのが面倒という方は、神社やお寺におみくじを持ち込むのも一つの方法です。
古札入れや返納箱と呼ばれるものがあるので、そこに不要になったおみくじを入れれば後はきちんとした方法で処分してくれます。
注意点として「神社で引いたおみくじは神社へ、お寺で引いたおみくじはお寺へ持ち込む 」を守るようにしましょう。
燃えるゴミとして捨てる
上で紹介したいずれの方法も実施できない場合は、燃えるごみとして捨てても問題ありません。
その場合、ただ捨てるのではなく、事前に塩でしっかり清めて「ありがとうございます」と感謝を込めながら捨てて ください。
持ち帰ったおみくじを捨てるタイミングはいつ?
おみくじの捨てる方法について紹介してきましたが、この他に気になるのがおみくじを捨てるタイミングです。主に以下の3つのタイミングで捨てるのが良いとされています。
新年を迎えた時
新年を迎えて初詣に行ったときに、去年引いたおみくじを持って行って捨てるのがおすすめです。
これから引くおみくじとそのまま入れ替えられるので、おみくじの管理もしやすいです。
毎年初詣に行っておみくじを引く人は、この方法で捨てるのが良いでしょう。
目標を達成した時
おみくじを引く際に何かしらお願いをした方は、そのお願いが叶ったときに捨てるのが良いとされています。
願いが成就したことに感謝する「お礼参り」をする際に、一緒に捨てるようにしましょう。
もう一度おみくじを引いた時
おみくじには回数制限が設けられていないため、2回以上引いても問題ありません。
しかし、おみくじをもう一度引いたときは、前に引いたおみくじは捨ててください。
一般的におみくじの効果は次におみくじを引くまで とされており、もう一度引いた時点で最初のおみくじの効力は無くなっています。
最初のおみくじを持っていても意味を成しませんので、正しい手順を用いて捨てるようにしましょう。
おみくじの捨て方まとめ
多くの人が何気なく引いているおみくじですが、その場で結ぶのと違い、持って帰った場合は捨て方によって、かなり手間が掛かることが分かったと思います。
もちろん、おみくじをどのように扱うかは個々人の自由です。正しい手順で捨てれば、神様へ無礼を働くことはありませんので安心してくださいね。
これまで何となくおみくじを捨てていた方は、次におみくじを引くときは今回紹介した捨て方を参考にしてみましょう。